2024.02.13
昨年の11月の情報ですが、言語化しておくべきという内容です。
山口周氏の講演会に参加する機会がありました。弊社は今後、経営に「デザイン思考」を取り入れたいと考えております。今回はそれに繋がる貴重な話を拝聴でき、アクションのヒントを得ました。その講演で感じた「言葉」「キーワード」を公開してみます。筆者の極めて主観的な所感なども含みます。
はたして世の中は今以上に「モノ」や「サービス」といった「便利」を必要としているのでしょうか。
すでに、シフトダウン(シフトチェンジ)のように、便利と引き換えに、別の精神性で「豊かさ」を求めて行動する人は、増えていると感じます。
「主観的個人主義」と言えるかもしれません。
それは、寛容と自由がセットです。足るを知ること。瞑想すること。無意識な消費は避け、消費に慎重であろうとします。消費に意味を持たすよう、考えてから消費します。主観的な精神性を大切にしていると思います。※時に異端的な発想をともないます。
人間は知的にも論理的にも不完全な存在として、過去現在未来に存在しているものと考え、そんな不完全な人間たちがつくる「社会」はやっぱり不完全であるという考えをもつでしょう。権威主義的ではなく、その反動の急進的な理想社会への革命でもなく、不完全な社会を許容し、常に変え続けていく、「永遠の微調整」こそ大切であると思っています。
不完全な私たちができることは、少しづつの調整を繰り返して、それを永遠に繰り返す。
社会運動は総合芸術である。
「美意識、センスを磨くこと」と「主観的な精神性を育むこと」に強い親和性を感じる。
ロジカルシンキングに対して、センスや美意識でモノを考えていく。
日本は、主観的な精神性を育むのが苦手な人が多い。周囲の意見を気にして、個人的な発言を控え、周囲と同調することを何よりも優先し、安心している。おそらく、小学校、中学校での「教育」に、それを助長する要因を感じる。「主要5教科でのテストの結果」ではなく、9教科とその狭間にある多様な可能性への探求と評価を求めたい。「美意識やセンスを磨くこと」にも可能性と評価を与えてあげたい。それが学校で難しいのなら、民間でそれを発信する文化を育むことが「微調整」に繋がるかもしれない。
弊社の看板には、3月の卒業シーズンになると掲げる言葉、つまりささやかな「贈る言葉」があります。それは「個性的であれ」です。社会の同一性に飲み込まれずに、あなたの美意識やセンスはあなただけのもの。ぜひとも、この不完全な社会を、常に変え続けていく、「永遠の微調整」をともに歩みましょう。
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